震災から10年
新たな困難へ立ち向かう決意

前橋令明 幹事長　阿部 忠幸

　昨年度は、大地震と津波、そして原子力発電所の事故と複合災害となった東日本大震災から、10年という節目を私たちはコロナ禍という新たな危機のもとでむかえました。
　新型コロナウイルス感染症という想定外の事態が発生したことにより、私たちの日常生活は激変するとともに、本市にあっても、各種事業の中止を余儀なくされました。
　そのような中、市民の皆さんの命と暮らしを守ることを最優先に、感染拡大防止策はもとより、地域経済と生活支援策を切れ目なくスピード感を持って取り組んできたところであります。
　しかし、厳しい状況は続いており、引き続き市民や事業所の皆さまには、共に「コロナに打ち勝つ」為に、「新しい生活様式」の実践と定着に取り組んでおります。
　東日本大震災、台風被害、熊本地震そして20年のコロナ禍と、今世紀に入り、想定外や100年や年に1度などと形容される深刻な災害が多発しています。
　人命にかかわるような危機は頻発しますが、同じような災害ではなく、場所や形を変えており、「想定外」の危機に対応する「しなやかさ」が行政にも市民にも求められる時代になったように感じます。
　そんな時代背景を鑑みても、本市の輝かしい未来に向かって、確かな歩みを進めていけるように、本市政策の羅針盤として、総合計画を改訂し、アフターコロナを踏まえ、さらなる少子高齢化やデジタル社会の進展など、激動の時代が予想されますが、「生きやすさ」を大切にし、「前橋らしさ」を感じられるような施策を展開して参ります。
　震災から10年。当時の悲しみ、再起への誓い、教訓を背負い、このコロナ禍において、立ち向かう決意を込めて会派を代表してのご挨拶といたします。